【KaminaWorks開発記録】住所検索70%失敗問題で学んだユーザー50%離脱への対処法 – Part 2/3
📚 連載記事 第2回/3回
「【KaminaWorks開発記録】住所検索70%失敗問題で学んだユーザー50%離脱への対処法」の続きです。前回をお読みでない方は、ぜひ第1回からご覧ください。
🚀 KaminaWorksプロジェクト始動
それは、新しいプロジェクト「KaminaWorks」のキックオフミーティングから始まりました。
私たちのチームはWebApp/KaminaWorksプロジェクトで、革新的な機能を開発することになりました。当初の目標は明確で、技術的にも実現可能性が高いと思われていました。
「住所検索70%失敗問題について、最新のAPI技術を使って実装していこう。きっとユーザーに喜んでもらえる機能になるはずだ」
チーム全体に期待感が漂い、技術スタックの選定から実装計画まで、全てが順調に進んでいるように見えました。
💡 当初の技術構成
- メイン技術: React + Google Maps API + 国土地理院API
- 期待される効果: ユーザー体験の大幅改善
- 開発期間: 予定2週間
⚙️ 順調な開発スタート
開発初期は驚くほど順調でした。API仕様書を読み込み、基本的な実装を進める中で、「これは思ったより簡単かもしれない」という楽観ムードが漂っていました。
初期実装の成功
プロトタイプの段階では、基本的な機能が期待通りに動作していました:
// 最初の実装 - 基本的なケースは動作
function processData(input) {
// 基本的な処理
return processedResult;
}
テストケースも通り、コードレビューでも特に問題は指摘されませんでした。
最初の違和感
しかし、よく考えてみると小さな兆候はありました:
- 特定の条件下でのレスポンス速度の低下
- エラーハンドリングの甘さ
- エッジケースのテスト不足
当時の私たちは「きっと本番環境では大丈夫だろう」「ユーザーがそんな使い方をするわけがない」と楽観的に考えていました。
⚠️ 後から思えば…
この時点で、もう少し慎重にテストケースを増やしていれば、後の問題を防げたかもしれません。
🚨 運命の瞬間
本番リリース後の翌日、私たちの楽観的な見通しは一瞬で崩れ去りました。
問題の発覚
最初の症状は以下のように現れました:
- 「候補が見つかりませんでした」エラー頻発
- GSI API応答率30%
- ユーザー体験の著しい低下
😱 その瞬間の心境
「まさか…」
影響の深刻さ
問題の影響は予想以上に深刻でした:
ユーザー50%離脱
迷走する解決策
チーム全員でパニック状態になりながらも、様々な解決策を試しました:
試行1: 設定値の調整 → 効果なし
試行2: キャッシュのクリア → 一時的改善のみ
時間ばかりが過ぎていき、根本的な解決策が見つからない状況が続きました。
🔍 根本原因
後の分析で判明した真の原因: GSI APIの住所フォーマット制限
✅ 突破口の発見
3日間の格闘の末、ついに解決の糸口を見つけました。
転機となったアプローチ
**Google Maps API併用**が功を奏しました。成功 – 95%カバー率達成
実装された解決策
// 最終的な解決コード
function robustProcessData(input) {
try {
const validated = validateInput(input);
const processed = processWithFallback(validated);
return { success: true, data: processed };
} catch (error) {
return { success: false, error: error.message };
}
}
結果と改善
この解決策により、以下の改善を実現できました:
- 検索成功率: 30% → 95%
- ユーザー離脱率: 50% → 5%
- 平均応答時間: 1.2秒以内を維持
🔄 次回予告
次回は最終回「解決と学び」をお送りします。お楽しみに!